小耳症治療の様子
当院で、小耳症に対する手術を丸山成一先生のご協力の元5月より行っております。
当院での治療の様子を掲載致します。
※写真の掲載につきまして、本人、ご家族の方に同意を頂いております。
診療科・部門案内Information on clinical department
当院で、小耳症に対する手術を丸山成一先生のご協力の元5月より行っております。
当院での治療の様子を掲載致します。
※写真の掲載につきまして、本人、ご家族の方に同意を頂いております。
耳垂残存型タイプ
退院前
退院前の記念撮影
中島医師(左)、丸山医師(右)とともに撮影
元々の耳たぶを生かしつつ、肋軟骨で作成した3Dフレームを挿入します。
耳の周りにはレストンスポンジというスポンジを装着、手術した耳がつぶれないようにし寝返りなどでの圧迫を防ぐ目的で装着します。
しばらくの間洗髪ができないため入院中はかゆみとの闘いですが、可能な限り部分洗髪などを行い対処しております。
皮膚の色調が悪いことや一部潰瘍部分が残存してしまうこともありますが、退院後もご家族の皆様にご協力いただきながら、経過観察させていただいております。
中島医師、丸山医師は患児のゲームが終わるのを待って処置を行います。(笑)
おおよそ3週間程度の入院ですが、ご自宅から持参されたゲームをしたりYouTubeを見たり、学校の宿題やリモート、遠隔授業などを受けて過ごされています。
術前デザイン
軟骨フレームとテンプレート
軟骨フレーム挿入後
術前デザインおよび軟骨フレーム作成とフレーム挿入後です。
軟骨フレームの軟骨は手術をする側と同じ左第6から第9肋軟骨を採取し小耳症ワイヤーというもので形成、固定しております。
手術前
手術後20日目
痛みなく術後20日目に退院となりました。約半年後に耳介挙上術(耳を立たせる手術)予定です。
手術前
手術後14日目
頭頂部からみた耳の画像
しっかりと耳介挙上されている
全体的に腫脹はありますが、経過とともに腫脹が軽減し耳の輪郭が出てくると考えております。自宅での処置方法・ケアについて指導し、手術後15日目に退院となりました。経過については外来でフォローを継続していきます。
丸山先生、中島先生の回診、処置の様子
退院後の処置・ケアに関してご家族の方に直接指導しております。
耳介挙上術 手術後7日目
退院前に中島医師から自宅での処置方法・ケアについての指導の様子です。
声掛けをしながら、痛くない処置を心がけています。
手術後17日目
腫脹も軽減し、マスクをかけられるようになりました!
傷の痛みなく経過されています。
耳介挙上術後の保湿、清潔ケアは欠かさずに継続いただいております。
耳介挙上術 手術後16日目
おおきな合併症もなく無事に退院、外来通院となりました。
手術後35日目 外来受診時
永田法による小耳症手術の詳細はこちら
(https://www.nagata-microtia.jp)