4.-⑨ 尿管結石

尿の通り道(尿路)に出来る結石を尿路結石と呼び、ほとんどが腎臓で作られます。結石のある部位で、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼び名が変わり、95%以上が腎・尿管に存在します。稀な病気ではなく、日本人のうち20人に1人は一生のうちに一度はかかるといわれており、年々増加の傾向にあります。結石は腎臓にあってもほとんど症状を呈することは少ないですが、細い尿管に落ちて詰まると(尿管結石)激痛を生じます。一般的には背部〜側腹部痛、下腹部痛などの症状が突然出現し、血尿が出る事もあります。
小さい結石であれば自然に尿中に排石(排尿により身体の外に出る)されますが、ある程度の大きさになると排石が困難となり治療が必要となります。尿管結石を放置すると、尿管が長期間閉塞することにより腎臓が尿を作りづらくなり、腎臓の機能が低下してしまうことがあります。
自然排石されない尿路結石に対しては手術加療が必要となります。結石のサイズや部位によって手術方法は異なります。当院では積極的に内視鏡下にホルミウムレーザーを用いて結石を砕き排出する手術(経尿道的レーザー砕石術)を行っています。当院では対外衝撃波治療(ESWL)は行っていないため、ESWLが必要な方は他病院へご紹介させて頂いています。

患者様向け 「尿管結石」説明サイト(ボストン・サイエンティフィック社)
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/Urolithiasis/Urolithiasis-04.html